iPodのビデオを、テレビで見るための作業は以下の3つ。
1.
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「iPod AVケーブル」を使って、iPodとテレビを接続する |
2.
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iPodのビデオ設定を変更して、出力先をテレビにする |
3.
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iTunes Music Storeで購入したミュージックビデオや、自分で用意したムービーファイルなどを再生する |
iPodから直接TVに接続する際には、以下の左側のような接続イメージになる。そして、iPodをDockに置き、Dock経由でTVに接続する場合は、以下の右側のような接続イメージになる。(マニュアル「iPod 機能ガイド」から引用)
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iPodにiPod AVケーブルを装着
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iPodとテレビの接続は、iPod AVケーブル、またはiPod Photo AVケーブルを使用して行う。実は、この両者は新旧の名称の違いだけで、同じもの。
だから、もしも「iPod Photo AVケーブル」の名称で安く売っていることがあったなら、それは"買い"!。(既に持っているなら必要ないけどね)
このiPod AVケーブルをiPodのヘッドフォン・ポートに差し込む・・。
iPodの接続については、これで完了♪。
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テレビにiPod AVケーブルを接続する
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次に、iPod AVケーブルのもう一方の3つのコネクタを、テレビの背面にあるビデオやDVDレコーダを接続しているポートにセットする。
iPod AVケーブルの各プラグのケーブルの付け根側には、白、赤、黄色の色が付けられてる。
テレビ側の各ポートにも同じように色が付けられてるので、背面の狭く見えにくい状況の中で、文字が見えなくても、この色を目印にして、接続すると楽に接続できる。
ちなみに、このiPod AVケーブルのコネクタ部分、ケーブルとしては高価なだけあって、非常に差し込みがスムース。
以上で、iPodとテレビの接続は完了。で、次は、iPod本体の設定。
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iPodの設定を変更する
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iPodからテレビにVideoの信号を送るためには、テレビに表示させるように、iPodの設定を1カ所変更する必要がある。
※以下のメニューの説明で、括弧内の文字は、iPodを日本語表示にしている場合のメニュー表記。
右の図にあるように、「Video Setting(ビデオ設定)」の中にある「TV Out(TV出力)」の項目を、「On(オン)」または「Ask(確認)」にする。
これで、ビデオの再生を始めると、テレビに出力されるようになる。
当然、テレビ側も、接続したポートに合わせて、必要に応じてビデオ・モードへ切り換えするなどをしておく。
iPodの"TV Out"の設定で、"ON(オン)"と"ASK(確認)"では、以下のような違いがある。
On
(オン)
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AVケーブルが接続されていても、接続されていなくても、iPodはテレビ出力の体制になり、iPodの画面には制御情報だけが表示され、動画は表示されない。 |
Ask
(確認)
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それぞれのビデオを再生する時に、テレビで表示するか、iPod上で表示するかを選択できるようになる。 |
iPod上でビデオを見たり、時々テレビも見たりする人は、「Ask(確認)」指定を使うと便利。このモードを選んでいる場合、ビデオの再生を始めようとすると、以下のようなメニューが表示されるようになる。ここで、「TV Off(TVオフ)」を選ぶとiPodの画面でビデオが再生され、「TV On(TVオン)」を選ぶとテレビに表示されるようになる。
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テレビにiPodの画像を流す
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テレビで見る時にも、特別な操作はなく、iPodの画面で見る時と同じ操作により開始する。
唯一違うのは、テレビでビデオを流している間、iPodの画面には右のような、アートワークや作品名、そして再生時間(プログレスバー)などが表示され、音楽を再生している時のような制御用の表示になること。
iPodで音量を変えると、テレビの音量も変わる。
そして、iPodの画面は、映像をテレビで見せている間は、画面のバックライト設定も有効になり、時間が来ると画面を暗くしてくれる。
下の写真は、iMac G5のプロモーションビデオをテレビで再生している映像。(尚、下側の2/3を覆う横線は、デジカメでブラウン管テレビを撮影したもののため、撮影上発生しているもの) |
そして、テレビで見るiPodの映像の感想は・・・
はっきり言って「思ったよりも良かった」、というのが率直な第一印象。
最近のテレビに映る映像は、クッキリ・ハッキリ写るから、それと比較すると、ちょっと眠い感じ。そうねぇ〜、言ってみれば昔の水戸黄門を見ているような程度かなぁ。
それと解像度がテレビで見るには少し不足しているせいか、それとも色の諧調が少ないせいかは分からないけれど、暗い部分のグラデーションがスムースに出ないで滲んだように表現される部分もあったけれど、全体的には想像以上に良い印象を受けた。
それと特に、事前に入手しておいたPixerのアニメーション「For the Birds」は、予想していた荒さが余り見られなく、少し眠い程度に収まっていた。
iPodが到着する前に、PC上で、テレビで見ることを想定して画像を少し大きくして見た時に、画像が荒くなってしまっていたことから、テレビで見ると同様に荒く見えてしまうんじゃないかと思っていたんだけれど、そんなことはなく、少し安心。
ただ、現在供給されているiTunes Music Storeのビデオの解像度は、iPodで見る分には凄く綺麗なんだけど、テレビで見る分には解像度が"今一歩"少ないと思う。(結局そんな使い方はしないっていう話しなのかもしれない)
そこで、この"今一歩"足りない画質を、iPodが扱えるビデオ解像度の範囲を最大限使った場合に、はたして解消できるのか・・・、というのを試してみた。
iPodで許されている解像度でどこまで質感を高められるか
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ITmediaに掲載された"こばやしゆたか"氏による記事「新iPodをアレコレいじってみた」によると、新iPodで扱えるビデオは、以下の制限があるそうだ。
H.264
ビデオ
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最高768Kbps、320×240(合計76,800pixel以下であればサイズは問わない)、30gps、最高レベル3のベースラインプロファイル(最高160 Kbpsの AAC-LC) |
MPEG-4
ビデオ
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最高2.5Mbps、480×480(合計230,400pixel以下であればサイズは問わない)、30fps、シンプルプロファイル(最高160 KbpsのAAC-LC) |
そこで、素朴な疑問として、サイズが大きいMPEG-4の合計230,400ピクセルの制約を"いっぱいいっぱい"使った場合に、テレビで見る画質はどの程度まで良くなるか・・・、ということだった。
そこで、試してみた。
新iPod(iPod with Video)のU2のライブが見られるプロモーションビデオは、かなり高画質で、H.264フォーマット、640×480のサイズ。
macTVでは、同じ内容のビデオをiPod向けの解像度にし、Videocastとして公開してくれているが、そのサイズは320×240。まだまだ上限までには余裕がある。
そこで、640×480の高画質なソースを使って、iPodで現在扱えるサイズの最大サイズによるMPEG-4ビデオを作り、それをテレビで見てみた。
まず、macTVのVideocastの中にある640×480のサイズのソースを使用。また、macTVの他、Appleのサイトにも掲載しているので、こちらもQuickTime Proがあるならダウンロードして使えるでしょう。
それを、QuickTime Player(QuickTime Proのライセンスが必要)の「書き出し...」メニューから、MPEG-4、552×414というカスタムサイズ、データレートをオリジナルと同じ、という設定でMPEG-4ムービーを作成した。
ちなみに、生成にかかったQuickTime Playerの処理時間は1分25秒。
結果はと言うと、まずPC上で、生成したファイルとiPod用に用意されたファイルを確認すると、Pixel数が増えたせいなのか、各線がくっきりと描かれるようになり、また色の濃淡がより鮮明になった。
暗い色は、きっちりと暗く、そしてビデオの中のステージを照らすライトの青も"より"青くなりグラデーションの表現も向上する。
ただ、一部分では解像度の低いH.264フォーマットによるiPod用のビデオの方が、同じサイズに拡大して見た場合のグラデーションなどで綺麗に描かれる箇所もあった。この辺は、H.264の映像表現の良さなのかもしれない。
さて、この差がテレビで見た時に、どのように反映されるかと言うと・・・、PC上で見て感じたほどの差はないが、それまで出ていた暗い部分のグラデーションでの色の滲みみたいなものは非常に少なくなり、スムースさが見られるようになった。
DVDビデオの場合、D1解像度で720×480ピクセル、1/2D1で352×480、3/4D1で544×480ピクセル、2/3D1で480×480ピクセル、という数値があるらしい。
それから比較すると、今回の数値はDVDの中間のちょっと下レベル(2/3D1)よりも良いか同程度の画質と言え、iPodの使用範囲を限界まで使うと、画質的には結構健闘できるレベルになるのではないか、・・・という印象を持った。
一方で、マイナスの要素として、サイズが大きくなることが挙げられる。
今回の30秒のもので16.9MBになってしまった。
iTunes Music Storeで販売されている例えばBondの「Explosive」は、再生時間3分22秒で、サイズ14MB。それと比較すると、余りにも大きく、「この画質で販売してよ」とは、なかなか言えないほどだ。
そこは、解像度を取るか、ハードディスクの余裕を取るか、そのビデオの目的に応じて臨機応変に考える必要があると思う。
普段はiPod向け解像度を使いハードディスクの容量をセーブしながら数を稼ぎ、ここぞのプレゼンテーションやイベントの時には、カスタム設定で作った高解像度のビデオで"決めるっ!"というような、目的に合わせた使い方もできそうだ。
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カラーディスプレイを搭載したiPodで、テレビにスライドショーや、今回のようにビデオを写す場合に使用する。
「iPod Photo AVケーブル」というものもあるが、これは型番も内容も同じもので、新旧の名称の違いだけ。
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Apple Remote(別売)を使ったリモコン操作が最大の特徴の新世代Dock。PCやMacとのシンクロナイズ、バッテリーの充電、カラーディスプレイ搭載のiPodではiPod AVケーブルやS-Videoケーブルを使ってビデオやテレビに表示を行える。
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iPodをUniversal Dockに置いて、このApple Remoteから、再生・一時停止・ボリューム変更・早送り/巻き戻しをリモコン制御できる。家庭で使う他、ビジネス上のプレゼンテーションにも・・・。
Unicersal Dockが必要なので、Dock対応のiPod向け。
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H.264ビデオやサラウンドオーディオなどを作成することができるパワフルで多彩なツール。今回iPod向けのビデオの生成で使ったように、各種フォーマットの映像や画像ファイルの読込みや、書き出すことが可能になる。
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QuickTime、QuickTimeロゴは、米国およびその他の国で登録されているApple Computer, Inc.の商標です。Get QuickTimeバッジはApple Computer Inc.の商標であり、同社の許可により使用しています。 |
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iPodFilm Kit #05 Gloss IFK05G for iPod 5G
Micro Solution
¥1,000円 |
液晶面保護フィルタ1枚、タッチホイール保護フィルム2枚、背面フィルム2枚のセット。
液晶保護フィルタは、ハードコートの施された0.15mmの極薄フィルム。
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CRYSTAL FILM COVER SET for iPod 5G
POWER SUPPORT
¥1,490円 |
フロントカバーフィルム、リアカバーフィルム、3Dホイールフィルムのセット。
どれも、シリコーンを使った自己吸着タイプ。ホイール部は、センター一体型で、尚かつ立体成形。クリック感を向上させる。
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OverLay Brilliant for iPod 5G
Miyavix
¥1,470円 |
表面用、裏面用、ホイールフィルム、各1枚のセット。画面から放射される紫外線を99%カットし、目の負担を軽減。少し硬めのシートのため貼りやすい。
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Crystal Coat #01
Micro Solution
¥5,775円 |
油脂や界面活性剤を一切含まないガラス繊維系素材による光沢/鏡面処理と帯電防止性が特徴の表面保護コーティング剤。ポリカーボネイトの保護・艶出し、アルミ筐体の酸化皮膜処理の保護に。
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