DRM問題でジョブズがレーベルにプレッシャーをかける！

2月6日付けで、Apple Inc.のCEOスティーブ・ジョブズ氏は、主に欧州で起きているiTunes Storeで販売する楽曲に搭載しているデジタル著作権管理機能（DRM）の他社への解放に関する動きについて、コメントを発表した。


この中でジョブズは、DRMの搭載の経緯を、「契約の際に世界シェアの70%を配下に置くUniversal, Sony BMG, Warner and EMIからの求められた"楽曲の保護"」に応じたもの、と述べた上で、今後の取りうるべき３つの選択を提案している。


１．現在のシステムを継続する
２．AppleはFairPlayを他社にライセンスする。
３．レーベルがDRMを捨てる


このうち、1.については現在批判が起きており、2.については情報共有することにより情報が漏れDRMクラック危険性を増大させる、と指摘し、3.が消費者に取って最善の選択肢であり、Appleはすぐにでも採用したい、と加えている。


また、DRMそのものに対しても、2006年に販売された楽曲のうち・・・

■ DRM付き　20億曲
■ DRMなし　200億曲（CDなどによる）

であることを挙げ、その効果に疑問を投げかけている。

また、ヨーロッパでのDRMに対する消費者圧力については、そのエネルギーを音楽企業のDRM-free化への決断を促すことになる方向に変えるべき・・・と述べるとともに、最もシェアの大きいUniversalはフランスの企業Vivendiが100%所有しており、EMIは英国の企業、Sony BMGは50%がドイツの企業 Bertelsmann であることを挙げ、これらの企業がAppleその他に、DRM-Freeで楽曲のライセンス供与してくれることが、真の意味での共同利用が行われる音楽市場を実現すると確信している、と結んでいる。


◎Apple
　Thoughts on Music

◎MYCOM PCWEB
　理想はDRMフリー、スティーブ・ジョブズ氏がDRM問題にコメント
◎ITmedia News
　「4大レーベルはDRMを捨てよ」、Appleのジョブズ氏が提言
◎ITpro
　米AppleのSteve Jobs氏、「デジタル著作権管理技術の廃止が理想的」
◎CNET Japan
　「レコード会社はDRMの放棄を」--アップルのジョブズCEOが公開書簡
◎iPod情報局
　DRMはいらない…米アップルのサイトにジョブズ氏の衝撃メッセージが！



結局、「おいおい、俺たちに問題を投げかけるのは見当違いだろっ！。DRMを付けたいのはレーベル側の要求だし、その会社は"おたくら”ヨーロッパの企業だぜ」って言いたいんだろうね。


でも、DRM Freeになると、再び起きてくるのは"iPod税"と呼ばれて広く議論を巻き起こした「私的〜なんたらかんたら」で、再び「iPodに課金すべし！」という話しになってくるんじゃないのかなぁ〜。


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