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iPod Style Navi Review(レビュー)
変更日時:05.11.13 5:38 PM

1.iPodでビデオを見る


ビデオの種類
iPodの中で、ビデオは3つのカテゴリに分けられている。
下の画面では、一番上はプレイリストで、一番下のはセッティング。そして、それらに挟まれた「Movies」と「Music Videos」と「Video Podcasts」がビデオを格納しているカテゴリのフォルダ。

Apple Storeから送られてきたiPod 30GBが入った箱

Movies(ムービー)」には、自分でiTunesのライブラリに入れておいたQuickTimeなどのムービーファイルが表示される。それと、iTunes Music Storeで購入したPixerのアニメーションもここに入れられる。

Music Videos(ミュージックビデオ)」には、これまでのところiTunes Music Storeで購入したミュージック・ビデオが表示されるようだ。同じiTunes Music Storeで購入したものでも、Pixerのアニメーションはここには入らないよ。
何を基準にここに入れるようにしているかは、ちょっとわからないので、もしかすると、自分でiTunesのライブラリに加えたものでも、何かの情報の設定によっては、ここに表示されるのかもしれない。

Video Podcasts(ビデオPodcast)」には、Videocastで配信されたムービーファイルが表示される。つまり、iTunesのPodcastとして登録している番組の中で"macTV"のようにVideocastを配信しているものがあったりすると、ここに入れられることになる。


Video Playlists」には、「トップ25」などスマート・プレイリストの中でビデオを含んでいるもの、そしてiTunes上で登録したプレイリストの中でビデオを含んでいるものをピックアップして並べてくれる。

iTunes上で楽曲とビデオを同じプレイリストに入れようとすると、「
音楽とビデオを同じプレイリストに含めてもよろしいですか?ほとんどのユーザは、別々のプレイリストにするようです」というメッセージが表示されるが、それを無視して作ってしまうと、iPod上ではビデオ側のプレイリストとしても表示される。
そして、再生は音楽とビデオを連続して再生してくれ、音楽は音楽として、ビデオはビデオとして再生が行われる。
その場合、音楽からビデオ再生が始まるまで、約6〜7秒の時間を要した。

また、同じ音楽とビデオを含むプレイリストは、「Music」カテゴリ側にも表示される。その場合、プレイリストの内容として、そのビデオがミュージック・ビデオの場合は表示され、その他のビデオ(Pixerモノとか、自分で登録したPowerBookなどの動画ファイルとか)は表示されなかった。ミュージック・ビデオは、動画は表示されず、通常の音楽再生時と同じ表示となり音楽ファイルとして聴くことができる。

この点、英語のトレーニングなどとして、プロモーションビデオなど利用して、音声だけを聴きたいと思っていたけれど、それができない(常に動画を再生しないといけない)ようなので、今のところ、ちょっと残念。
どのような情報を見て、この分類を行っているのか、今後探ってみたいと思う。



iPodでビデオを見る
では、実際にiPodでビデオを見てみよう。

iPodでも、iPodから接続してテレビで見る場合でも、操作は音楽を聞くときと全く同じ。
新iPod 30GBのパッケージ
右の画面は、Pixerの「for the birds」を再生した時の、始まりの画面フォト。ちなみに、これはワイドスクリーンがOnになっている状態で上下が狭くなっている。
ワイドスクリーンがOnになっていると、そのムービーファイルがワイドスクリーンで撮られている時、横幅に合わせて表示してくれる。
工場出荷状態では、このワイドスクリーン設定はOnになっている。もしも、ワイドスクリーンで表示したくない場合は、「Video Setting(ビデオ設定)」の中にあるワイドスクリーンの設定をOffにする。
その場合は、高さに合わせて、サイドを切って表示してくれる。


実際にiPodの画面で見てみて驚いたのが、画質がメチャメチャ良かったこと。

Pixerのアニメーションは、パソコン上で見た時にも、標準の大きさで見た分には綺麗だったのだが、あらためてiPod上で見ると、非常に鮮明な画像だったので驚いた。

今回、iPodの到着に合わせて、Pixerだけじゃ物足りないということで、新たにBondの「Explosive」をiTunes Music Storeからダウンロード。これはiTunes Music Storeにラインナップされている中でも画像が良い方のミュージックビデオ。そして、その画像は、なおさら綺麗。この「Explosive」には、英語の字幕が入るんだけど、それが
きっちり読み取れる。
iPodの画面は小さいはずなんだけど、非常に鮮明で細部にわたって表現されるので、いつのまにかその小ささを忘れてしまうほどだった。

今後、iTunes Music Storeに、もっとバリエーション豊かにビデオが並んでくれることに期待するばかり。



ビデオ再生時のハードディスクへのアクセスについて
ビデオを再生し始める時、カリッというハードディスクへのアクセス音がしてから数秒の後に再生が開始する。
この描画までの時間は、感覚的には白黒iPod 20GBの音楽再生の時にかかる時間と同じ程度。

そして、ビデオを再生する間に発生するハードディスクへのアクセスは、再生時間3分23秒のBondの「Explosive」をiPod 30GB with Videoで再生の場合で、起動時にカリッ、再生後4〜6秒後に一度カリッ、2分33秒くらいでカリッカカ、の3回のアクセスがある。
もちろん、再生途中で行われるアクセスで、再生のスムースさが損なわれるなどということは見られない。



複数のビデオを連続で再生した時のパフォーマンス
そして、ミュージックビデオなど複数のビデオを連続的に再生する際、次のビデオとのつながりは、特に違和感を感じない程度の時間感覚だった。

下のQuickTimeムービーは、ビデオを連続して再生する場合の例として、iMac G5とiBookのプロモーションビデオで連続再生した場合のQuickTime Movie。
切替部分のみを記録した。

「iMac G5のプロモーションビデオ」の終わりは、ブルーの背景に白いアップルマークとその下に「iMac G5」という文字が表示され、1テンポ置いた程度。
そこからが切替にかかっている時間ということになる。

今回連続して再生している「iBookのプロモーションビデオ」は、開始が確認し易いように途中からの再生にしている。ビデオの場合、前回に再生の途中で止めていると、その箇所を記録していて、このように連続再生した場合でも、途中から再生してくれるようになる。

「iMac G5のプロモーションビデオ」の再生が終わった後、1〜2秒程度の間が空き、再生が開始する。




クリックすると、切替の様子のムービーを再生


こうやって、時間を気にして見てしまうと、もしかすると長く感じるかもしれないが、実際にビデオを見る上では、この時間間隔でも特に違和感を感じなかった。

ただ、この再生の隙間については、ビデオ再生では現状でも特に気にはしないが、こと音楽再生に関してでは、一瞬でも間があかないように改善をして欲しいと感じている。

iPodで音楽を再生すると、トラックとトラックの間が必ず一瞬間が空いてしまう。1テンポほどの一瞬の隙間なので、それぞれで完結しているトラックを聴く場合には気にならないが、連続しているアルバムのトラックの場合には非常に気になる点だ。
ビデオではひとつひとつが独立しているから余り気にはならないが、CDなどではトラックとトラックの間が隙間なく作られている作品が結構ある。

たとえば、夏を題材にしたアルバムでは曲と曲の間に波の音が聞こえている、とか、ライブものでは楽曲と楽曲の間には会場の拍手やざわめきがあったりする。
極めつけはアルバムの開始部分で飾り的な曲が小さな音から徐々に盛り上がっていき、そして1曲目にドーンと入る・・・何てアルバムの場合、たいていは飾り部分を1トラック、1曲目を第2とラッックとトラックを別にしていることが多い。そんな構成のアルバムでは、一瞬の間が空いてしまうと、聴いていて白けてしまうし、芸術性も損なってしまう。
トラックは分かれてはいるけれど、音としては連続している・・・、そんな作品は実はかなり多い。
そのため、音楽の再生では、一瞬でもプツッと間があく現在のiPodの再生状況は、ビデオと違って非常に切実だ。

この現象、この新iPod 30GBで改善されることを密かに期待していたのだが、残念ながら改善されていなかった。
これは、今回の新iPodで唯一残念なところだ。



それでは、次は、いよいよテレビに接続して、テレビでiPodからのビデオを鑑賞してみよう。


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