2011年01月16日
LaserWriter 16/600PSJを自分で修理する!:その4
90年代の前半に購入したApple製のプリンタLaserWriter 16/600 PS-Jを自分で修理してしまおうという企画・・・
の続き・・・
さて、今回は前回に引き続きFuser Assemblyを更に分解して、ヒューズ・ローラーを交換した模様をまとめます。
尚、基本的には、交換キットには説明用の動画が付いているはずですので、まずはその付属の動画に沿って作業して下さい。その中で、動画では解像度が悪かったり、今イチ感じがつかめなかったりする時もあったりすると思うので、その時の補助的な情報としてこの記事をご利用いただければ幸いです。
ということで、作業はあくまでも自己責任でお願いします。
【対応する症状】
このヒューズ・ローラーの交換は、印刷した時に、紙の片側に横線が一定間隔で入ってしまう状態への対応です。
この場合は、原因の多くは、このヒューズ・ローラーがすり減って、そこにトナーが溜まってしまうことから起きる、らしいです。
【ヒューズ・ローラーとは・・・】
このヒューズ・ローラーですが、ページの印刷する情報に基づき紙に付着されたトナーを、熱と圧力で定着させる最終工程の機能を担っているようで、「定着ロール」という名称で呼ばれる時もあるようです。
キヤノンのレーザープリンターでは、トナーカートリッジ内に、印刷のための粉(トナー)と感光ドラムや周辺機能が一体化されています。
感光ドラムは、トナーカートリッジのシャッターを開けると、右の写真のような、ちょっと緑がかって見えるロールです。
ここで、用紙に印刷イメージに基づきトナーが付着され、ヒューズ・ローラーに流れてきます。
◎キヤノン
技術のご紹介 | レーザープリンター
前回まで「テフロン・ヒューズ・ローラー」っていう名称で言ってましたが、部品名は「ヒューズ・ローラー」と呼ぶようです。
今回、交換する前のオリジナルの部品は金属製でした。そして、交換したキットに含まれているのは樹脂製になっていて、それが樹脂のテフロンで出来ているということで、「テフロン・ヒューズ・ローラー」ってことらしいです。ここは訂正させていただきます。
【もくじ】
5.ヒューズ・ヒーター管を退避させる
6.右側(反対側)のパネルも外す
7.バネを外す
8.センサーを外す
9.上パネルを外す
10.ガイドを外す
11.リングとCクリップを外す
12.ギヤを外す
の続き・・・
さて、今回は前回に引き続きFuser Assemblyを更に分解して、ヒューズ・ローラーを交換した模様をまとめます。
尚、基本的には、交換キットには説明用の動画が付いているはずですので、まずはその付属の動画に沿って作業して下さい。その中で、動画では解像度が悪かったり、今イチ感じがつかめなかったりする時もあったりすると思うので、その時の補助的な情報としてこの記事をご利用いただければ幸いです。
ということで、作業はあくまでも自己責任でお願いします。
【対応する症状】
このヒューズ・ローラーの交換は、印刷した時に、紙の片側に横線が一定間隔で入ってしまう状態への対応です。
この場合は、原因の多くは、このヒューズ・ローラーがすり減って、そこにトナーが溜まってしまうことから起きる、らしいです。
【ヒューズ・ローラーとは・・・】
このヒューズ・ローラーですが、ページの印刷する情報に基づき紙に付着されたトナーを、熱と圧力で定着させる最終工程の機能を担っているようで、「定着ロール」という名称で呼ばれる時もあるようです。
キヤノンのレーザープリンターでは、トナーカートリッジ内に、印刷のための粉(トナー)と感光ドラムや周辺機能が一体化されています。
感光ドラムは、トナーカートリッジのシャッターを開けると、右の写真のような、ちょっと緑がかって見えるロールです。
ここで、用紙に印刷イメージに基づきトナーが付着され、ヒューズ・ローラーに流れてきます。
◎キヤノン
技術のご紹介 | レーザープリンター
前回まで「テフロン・ヒューズ・ローラー」っていう名称で言ってましたが、部品名は「ヒューズ・ローラー」と呼ぶようです。
今回、交換する前のオリジナルの部品は金属製でした。そして、交換したキットに含まれているのは樹脂製になっていて、それが樹脂のテフロンで出来ているということで、「テフロン・ヒューズ・ローラー」ってことらしいです。ここは訂正させていただきます。
【もくじ】
5.ヒューズ・ヒーター管を退避させる
6.右側(反対側)のパネルも外す
7.バネを外す
8.センサーを外す
9.上パネルを外す
10.ガイドを外す
11.リングとCクリップを外す
12.ギヤを外す
交換する部品は、ヒューズ・ローラーのみです。
使用するキットは、「fixyourownprinter.com」から購入した「Apple 16/600 Fusing Assembly Kit」です。
価格は$39.95で、詳しくは以前の記事をご参照を・・・
そして、作業は前回の「16/600PSJを自分で修理する!:その3」の続きから行きます。
5.ヒューズ・ヒーター管を退避させる
前回交換したヒューズ・ヒーター管は、今回交換しませんが、以降の作業のために脇に避難させておきます。
6.右側(反対側)のパネルも外す
ヒューズ・ヒーター管を取り出した時に、歯車などが付いてる側のサイドパネルを外しましたが、今度は逆のパネル(以下の写真の側)を外します。
まずは、2本のネジを外します。
左下(写真では2本写ってますが、どちらかのネジ;;;)
右側真ん中あたり
次にケーブルを外します。
まずは、コネクターから・・・
そして、カバーの溝からケーブルを外していきます・・・
では、パネルを外します。
7.バネを外す
上面にある3本のバネを取り外します。同じようなミゾは4カ所ありますが、多分バネがあるのは3カ所のはず・・・、もしも4カ所全部に付いてたら、全部取り外します。
8.センサーを外す
後方から見ると、左上にあるセンサー関連の部品を外します。
この写真の右上の黒い部分
裏から見ると、こんな感じ・・・
この部品は、ネジはなく刺さっているだけなので、慎重に右にズラして、外します。
このセンサー部分ですが、外してみると、ヒューズ・ローラーに接している部分に黒いアスファルトのような、多分トナーが溶けて固まったものが付着してました。
付着していると適切に温度がとれないだろう、ということで、傷を付けないように爪で剥ぎ落としました。(多分、取った方が良いと思いますが・・・自信はありません;;;;)
9.上パネルを外す
上パネルを外します。
このパネルもネジはなく、ハマっているだけなので、手前の左右の刺さっている箇所を外し、手前から奥に回転させるように開きます。
10.ガイドを外す
次に、黒い”〜ガイド”("〜"の部分はビデオの解説を聞き取れませんでした;;;)を外します。
こちらは、左右の穴にハメているだけなので、左の金属パネルを少し広げる形で取り外します。
11.リングとCクリップを外す
いよいよ、ヒューズ・ローラーを取り出します。
まず、歯車がついている側とは逆の端にあるリングを外します。
次に、リングのさらに奥に付いている"Cクリップ"外します。
結構細いリングなので、無理矢理取ると変形しそうですが、ラジオペンチなどを使って、慎重に取り外します。
そして、ローラーを外します。ここの場面の写真がなかった;;;;
12.ギヤを外す
ローラーを取り外したら、ローラーに付いているギヤ(歯車)を外します。このギヤは新しいローラーに取り付けます。
ここもギヤの手前に"Cクリップ"が使われているので、Cクリップの切れた端を、ローラーの切れた部分に移動させて、マイナス・ドライバーで、その端を基点に取り外すと簡単に外せます。
で、これが取り外したヒューズ・ローラー。
新しい方は、合成樹脂(テフロン?)製だけど、オリジナルは金属。
金属から樹脂に変わっても良いのかなぁ〜と少し不安になったりする;;;;。
ちなみに、以降は写真を撮っていなかったので(すみません;;;)、付属のビデオ映像を拝借。
そして、古いヒューズ・ローラーについていたギヤを新しいローラーに取り付けて・・・、慎重にヒューズ・ローラーを装着・・・
そして、以降、分解と逆の工程を経て組立てていけば、完了!
で、付属していたCDの説明用の動画では、ここらさらに「プレッシャローラー」という黒いゴムのようなローラーで、ヒューズ・ローラーと対になって紙を挟み込む部品の交換の説明もされているんだけど、今回のキットはその部品は含まれていなかった。
で、他のショップで売っているキットで、ゴムのローラーが含まれているものがあるんだけど、その部品はこれを交換するものじゃないかと思ってます。
ホントは、この部品も取りかえたいよね;;;;。
そして、交換の結果・・・見事!、これまではトナーカートリッジを新しいものと交換しても、すぐに等間隔に出て来ていた片側(たしか左側からページ幅の1/4程度の幅)の薄い色の線が出なくなりました!!
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使用するキットは、「fixyourownprinter.com」から購入した「Apple 16/600 Fusing Assembly Kit」です。
価格は$39.95で、詳しくは以前の記事をご参照を・・・
そして、作業は前回の「16/600PSJを自分で修理する!:その3」の続きから行きます。
5.ヒューズ・ヒーター管を退避させる
前回交換したヒューズ・ヒーター管は、今回交換しませんが、以降の作業のために脇に避難させておきます。
6.右側(反対側)のパネルも外す
ヒューズ・ヒーター管を取り出した時に、歯車などが付いてる側のサイドパネルを外しましたが、今度は逆のパネル(以下の写真の側)を外します。
まずは、2本のネジを外します。
左下(写真では2本写ってますが、どちらかのネジ;;;)
右側真ん中あたり
次にケーブルを外します。
まずは、コネクターから・・・
そして、カバーの溝からケーブルを外していきます・・・
では、パネルを外します。
7.バネを外す
上面にある3本のバネを取り外します。同じようなミゾは4カ所ありますが、多分バネがあるのは3カ所のはず・・・、もしも4カ所全部に付いてたら、全部取り外します。
8.センサーを外す
後方から見ると、左上にあるセンサー関連の部品を外します。
この写真の右上の黒い部分
裏から見ると、こんな感じ・・・
この部品は、ネジはなく刺さっているだけなので、慎重に右にズラして、外します。
このセンサー部分ですが、外してみると、ヒューズ・ローラーに接している部分に黒いアスファルトのような、多分トナーが溶けて固まったものが付着してました。
付着していると適切に温度がとれないだろう、ということで、傷を付けないように爪で剥ぎ落としました。(多分、取った方が良いと思いますが・・・自信はありません;;;;)
9.上パネルを外す
上パネルを外します。
このパネルもネジはなく、ハマっているだけなので、手前の左右の刺さっている箇所を外し、手前から奥に回転させるように開きます。
10.ガイドを外す
次に、黒い”〜ガイド”("〜"の部分はビデオの解説を聞き取れませんでした;;;)を外します。
こちらは、左右の穴にハメているだけなので、左の金属パネルを少し広げる形で取り外します。
11.リングとCクリップを外す
いよいよ、ヒューズ・ローラーを取り出します。
まず、歯車がついている側とは逆の端にあるリングを外します。
次に、リングのさらに奥に付いている"Cクリップ"外します。
結構細いリングなので、無理矢理取ると変形しそうですが、ラジオペンチなどを使って、慎重に取り外します。
そして、ローラーを外します。ここの場面の写真がなかった;;;;
12.ギヤを外す
ローラーを取り外したら、ローラーに付いているギヤ(歯車)を外します。このギヤは新しいローラーに取り付けます。
ここもギヤの手前に"Cクリップ"が使われているので、Cクリップの切れた端を、ローラーの切れた部分に移動させて、マイナス・ドライバーで、その端を基点に取り外すと簡単に外せます。
で、これが取り外したヒューズ・ローラー。
新しい方は、合成樹脂(テフロン?)製だけど、オリジナルは金属。
金属から樹脂に変わっても良いのかなぁ〜と少し不安になったりする;;;;。
ちなみに、以降は写真を撮っていなかったので(すみません;;;)、付属のビデオ映像を拝借。
そして、古いヒューズ・ローラーについていたギヤを新しいローラーに取り付けて・・・、慎重にヒューズ・ローラーを装着・・・
そして、以降、分解と逆の工程を経て組立てていけば、完了!
で、付属していたCDの説明用の動画では、ここらさらに「プレッシャローラー」という黒いゴムのようなローラーで、ヒューズ・ローラーと対になって紙を挟み込む部品の交換の説明もされているんだけど、今回のキットはその部品は含まれていなかった。
で、他のショップで売っているキットで、ゴムのローラーが含まれているものがあるんだけど、その部品はこれを交換するものじゃないかと思ってます。
ホントは、この部品も取りかえたいよね;;;;。
そして、交換の結果・・・見事!、これまではトナーカートリッジを新しいものと交換しても、すぐに等間隔に出て来ていた片側(たしか左側からページ幅の1/4程度の幅)の薄い色の線が出なくなりました!!
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この記事へのコメント
1. Posted by toshi 2011年01月27日 18:47
うわ〜良かったですね。すっかりプリンターってメーカー的には消耗品状態になっているけど使い続けたい機種もありますね。自分も以前教えていただいたおかげで使い続けられそうです。
2. Posted by i-Power Style Navi 2011年01月27日 21:38
toshiさん、こんにちは!
はい、無事に回復してくれて良かったです。
これまで、無駄にトナーを交換して来ていたんで、もっと速く部品交換を思いつけば良かったと、少し後悔しています。
あっ、インクが手に入って良かったですね。古い機種は、Yahooで、いらなくなったインクとかトナーとかを手に入れた方がリーズナブルで良いですよね。
それと、アップルのプリンターは、今後はもう売られることはないでしょうし、何よりもデザインが秀逸なので、できれば持っておきたいですよね。
はい、無事に回復してくれて良かったです。
これまで、無駄にトナーを交換して来ていたんで、もっと速く部品交換を思いつけば良かったと、少し後悔しています。
あっ、インクが手に入って良かったですね。古い機種は、Yahooで、いらなくなったインクとかトナーとかを手に入れた方がリーズナブルで良いですよね。
それと、アップルのプリンターは、今後はもう売られることはないでしょうし、何よりもデザインが秀逸なので、できれば持っておきたいですよね。
3. Posted by bj44v190e 2011年10月26日 23:02
私も10年ほど前にランプを輸入して交換しました。ビデオ付いてましたね。今日トナーが減ってきたランプがついたので、補充しようと情報を探していたところ、貴ブログにたどり着きました。
4. Posted by i-Power Style Navi 2011年10月26日 23:33
bj44v190e さん、こんにちは!
トナーは、Yahoo!オークションで手に入れてましたが、もうキャノンのEP-Eしかないですね。それでも、今年に入ってから数本手に入れました。
ただ、これまでAppleの純正ものしか使ってなかったので、手に入れたものの、ホントに16/600でキヤノンのEP-Eが使えるのか;;;;、ちょっと不安になってるんですが・・・
トナーは、Yahoo!オークションで手に入れてましたが、もうキャノンのEP-Eしかないですね。それでも、今年に入ってから数本手に入れました。
ただ、これまでAppleの純正ものしか使ってなかったので、手に入れたものの、ホントに16/600でキヤノンのEP-Eが使えるのか;;;;、ちょっと不安になってるんですが・・・
5. Posted by bj44v190e 2011年11月03日 00:13
先日5000円くらいのEP-Eリサイクルトナーを買ったら印字が薄くてNGでした。交換してもらう予定です。前に買ったリサイクルトナーはそんなことありませんでした。残念です。
6. Posted by i-Power Style Navi 2011年11月03日 05:19
bj44v190eさん、こんにちは!
今使っているトナーは、昨年にYahooで買った古いApple純正のものですが、まだ百数十枚くらいの印刷で、先日まとめて数十枚印刷したら、縦帯と言うか、全体に縦にぼんやりと汚れが入るようになりました。
最近は、カラー出力が出来るインクジェットの需要が増えたことと、メールとかのやり取りが増え、16/600は余り使うことがないので、使い始めの時間経過が問題か、トナーが古いことが原因か(結局両方だったりして・・・)、買う時は安くても、1枚当りのコストは結構高くなりました;;;。
そんなことから、リサイクルトナーの方が良いのかなぁ〜、と思っていたりしたのですが・・・、時にはダメなもんもあるんですね。それでも、交換してもらえるなら、良いかも♪
あっ、16/600に、EP-E、やっぱり使えるんですね。それをお聞きして少し安心しました。
今使っているトナーは、昨年にYahooで買った古いApple純正のものですが、まだ百数十枚くらいの印刷で、先日まとめて数十枚印刷したら、縦帯と言うか、全体に縦にぼんやりと汚れが入るようになりました。
最近は、カラー出力が出来るインクジェットの需要が増えたことと、メールとかのやり取りが増え、16/600は余り使うことがないので、使い始めの時間経過が問題か、トナーが古いことが原因か(結局両方だったりして・・・)、買う時は安くても、1枚当りのコストは結構高くなりました;;;。
そんなことから、リサイクルトナーの方が良いのかなぁ〜、と思っていたりしたのですが・・・、時にはダメなもんもあるんですね。それでも、交換してもらえるなら、良いかも♪
あっ、16/600に、EP-E、やっぱり使えるんですね。それをお聞きして少し安心しました。